ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
まだまだ体感的には真夏ですが、本日は(2018年8月7日)立秋、暦の上では秋が始まりました。
猛暑を過ごした身体は夏バテだけではなく、秋バテにも注意が必要です。少しずつ秋を意識し、秋の身体ケアを始めませんか。
目次
夏バテだけじゃない!秋バテ予防のポイント★立秋過ぎたら秋の身体ケア
立秋過ぎたら秋の始まり
立秋とは二十四節気のひとつで、夏の土用明けの翌日です。二十四節気は太陽の動きを基準に定められているため、立秋は毎年同じ日ではありません。
夏が極まり秋の気配が立ち始める日
出典:天体観測ハンドブック―「天文年鑑」を100%活用するために, 誠文堂新光社 (たとえば1970年)
今年は猛暑なので、秋の気配が立ち始めるのはもう少し先になりそう。逆に、早く秋の気配を感じたい!
猛暑だからこそ夏の疲れが取れず、夏バテからそのまま秋バテになってしまう可能性も大きいです。
まだ早いと思わずに、今から秋の身体ケアで秋の身体へと準備を始めましょう!
秋の身体ケアは秋の臓腑を知ることから
おうちスタジオ ゆる*リラでは東洋医学の知恵を身体ケアに活かしています。まず、その基本的な考え方を確認します。
東洋医学の基本の考え方
万物は対になる「陰」と「陽」の2つのカテゴリーに分かれ、さらに5つに分類される「陰陽五行説」に基づきます。
- 人間の臓器を臓腑(ぞうふ)と言い、対になった「六臓六腑」がある
- 六臓六腑は養生したい「五季」の季節に分かれる
- 臓腑は身体の表面や手足の指と「経絡(けいらく)」でつながり、そこには気血の流れ(エネルギーの流れ)がある
- 経絡の上には「ツボ」がある
- 病気の治療や予防に経絡やツボを活用する

秋にいたわり、養生したい臓腑は「肺」と「大腸」です!
東洋医学で考える秋の臓腑「肺」と「大腸」とは
肺といえば呼吸器ですが、東洋医学の「肺」はそれだけにとどまりません。
臓器の働きやその作用全般を含め、広い意味合いでとらえています。
その中には形がなく、解剖学的には存在しない臓腑もあると考えます。
★呼吸をして、清らかな気を取り込む
★給水ポンプのような働きで水を全身に巡らせる
★全身から血が集まってくる
肺の働きが低下すると
★息切れ、ぜんそく、せきなど
★くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻にもトラブルが出る
★心(しん)と協力して血を循環させているため、血の巡りも悪くなる
★小腸から送られてきた不要物から水分を吸収し、便を排泄する
大腸の働きが低下すると
★便秘、下痢など
★肌荒れ、吹き出物など
「肺」と「大腸」の働きを高め、秋バテを予防しよう!
治療やトラブルの予防・改善するため、東洋医学で活用されるのが、「経絡(けいらく)」と「ツボ」です。残念ながら、これらは目には見えません。
目に見えないもの、形のないものも対象とするのが東洋医学の特徴なところ。ここも西洋医学との違いですね。
「肺」と「大腸」につながるエネルギーの流れ・経絡をご紹介します。
大腸・・・大腸経、手の人差し指からつながっている
臓腑と手足の指とつながり、そこには気血(エネルギー)が流れているという経絡、あまり馴染みがないかも知れません。ですが、「ツボ」は耳にしたことがあると思います。肩コリに効く、冷えに効くなどのツボが紹介されてますね。
このツボと経絡は、切っても切れない関係ですよ。
ツボはやみくもに点在しているのではなく、臓腑と手足の指をつなぐ経絡の上にあるのです。経絡は線でツボは点、そんなイメージをしてみましょう。
そして、ツボや経絡の刺激は、つながっている臓腑に刺激が入るということになります。肺経と大腸経の経絡そのものとツボを刺激することで肺や大腸の働きを高め、トラブルの予防・改善に役立ちます!
手軽に実践!ハンドセラピーで秋の身体ケア
肺経も大腸経も手の指や腕を流れ、そこにはツボもあります。ということは、秋は手や腕を刺激するハンドセラピーがおすすめ♪
いつでもどこでも手軽にできる指回しや手首回し、指先のツボ「井穴(せいけつ)」のつまみもみもいいですよ。
手足の爪の生え際の角にあるツボです。臓腑と手足をつなぐ経絡(気の流れ)の末端のツボで、この井穴を効果的に刺激できれば、その経絡に関係する臓腑を活性化できます。
肺経は「少商(しょうしょう)」、大腸経は「商陽(しょうよう)」という井穴です。指先を横から親指と人差し指でつまみ、しっかりと強くもんで刺激します。
猛暑の今年は残暑も厳しいです。もう少し暑い真夏に養生したい長夏(ちょうか)の経絡「脾経(ひけい)」と「胃経」にも刺激を入れながら、秋の経絡を意識して夏バテ・秋バテを予防しましょう!

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