ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
お伝えしているプログラムに「フットコンディショニング」があります。
足を整えるということですが、それだけにとどまりません。
足が整うと姿勢が整い、身体が整う!
今回は「足から身体を整える」お話です。
目次
足は身体の土台!身体を整えるためには、足を整えることが重要な理由
足? それとも、脚?
「あし」と書く漢字には「足」と「脚」がありますね。
この違いは何でしょうか?
「足」というのは、踝(くるぶし)からつま先までをいいます。
英語では「Foot」と表現される部分ですね。
「脚」は、股関節から下半身全体を指します。
英語では「Leg」と表現されます。
足は身体の2%であり、25%でもある
全身の表面積を100%とした場合、足裏は何%になるでしょうか?
両方の足裏を合わせても2%しかないそうです。
それだけしかないの?という感じ。
では、骨はいくつあるでしょうか?
片足26個、両足で52個です。
全身の骨は約200個なので、全体の1/4、25%を占めています!
2%は少ないと思いましたが、25%と聞くと結構な割合ですよ。
わずか2%しかない足は全身の25%もの骨で構成され、
地面と接地して身体を支える土台です!
足裏には、べったりと地面に張り付くような安定感が必要ですね。
靴底から健康状態がわかる!?
先日、テレビ朝日・羽鳥慎一のモーニングショーでこんな特集をやっていました。
「靴底を見たら身体の不調がわかる!」という特集です。
靴底のすり減り方で歩き方のクセがわかり、それが身体の不調のサインというもの。
すり減り方には4パターンあったのでご紹介します。
②外側がすり減っている
③内側がすり減っている
④つま先とかかとがすり減っている
このすり減り方にはそれぞれ歩き方の特徴があり、身体に起こる不調のサインだそうです。
そして、その改善方法についても取り上げられていました。
①中心とかかとがすり減っているタイプ
足を引きずって歩く「すり足」の歩き方に多く、足首が動かないことが原因だそうです。
姿勢が悪くなって腰に負担がかかるため、腰痛になりやすいとのこと。
改善方法としては、「つま先立ち」を繰り返す運動が良いそうです。
②外側がすり減っているタイプ
「がに股」で重心が外側に傾き、膝に負担がかかる歩き方。
ねじれの力も加わって、股関節を痛める原因になることもあるそうです。
改善方法は「太ももの内側の筋肉(内転筋)のトレーニング」です。
私のオススメは膝にボールやクッションをはさみ、力を入れたり緩めたりする方法です。
特にボールは弾力があり、その反発を活かすことができていいですよ。
③内側がすり減っているタイプ
女性に多い「内股」の歩き方で、重心が内側に傾いて膝に炎症が起きやすいそうです。
歩行困難にもなる可能性があるので、気を付けたいですね。
改善方法はかかとを回す「かかとストレッチ」で、かかとの歪みの矯正だそうです。
④つま先とかかとがすり減っているタイプ
「親指側のつま先で蹴り、かかとで着地する」という理想の歩き方!
ちなみに、正しい理想の歩き方で歩く方法も紹介されていました。
推進力となる腕の振りは大事な動きです。大きく振っていきましょう。
腕を前に振り出そうとするより、後ろに振り出すと肩甲骨も動きます。
★歩幅を広く、大股気味に歩く
大股に歩くことで骨盤を大きく動かすことになり、骨盤周りの筋肉も鍛えられます。
★かかとから着地する
かかとから着地をすることで、ふくらはぎなどの膝下の筋肉が鍛えられます。
大股で歩くとつま先から着地するのは難しく、自然とかかと着地になるとのことでした。
まだある!身体に不調をきたす歩き方の要因、「浮き指」
足のトラブルには浮き指というのがあり、つま先が上がっている状態をいいます。
驚くことに女性の3人に1人、男性は2人に1人がなっている!?ともいわれていて、
すり足タイプの人は浮き指傾向にあるようです。
大きな原因はサイズの合わない靴を履くこと。
特に大きめの靴は脱げやすいので、脱げないように無意識につま先をあげている状態や、
逆に小さめの靴も、靴の中でいつも指が曲がった状態になってしまいますね。
浮き指でつま先が浮いていると身体の重心はかかとの方に乗ってしまい、
足裏で上手くバランスが取れず、姿勢が崩れて転倒のリスクも高まるという訳です。
また、姿勢の崩れる身体の歪みは、腰痛や膝痛などの関節痛を引き起こしやすくなり、
内臓へも悪影響を及ぼすこともあります。
さて、そんな浮き指ですが、残念ながらパッと見ただけではわかりづらい。
確認するため、立った状態で紙1枚をつま先から差し込んでみる方法が紹介されていました。
足指の付け根まで紙が差し込まれたら浮き指ということです。
実は私もレッスンで確認しています!
自然に立った状態で「足裏や足指に浮いた感じはないか」と足裏に意識を向け、
自分自身の感覚で確認するモニタリングです。
フットコンディショニングを行う前と後に取り入れ、その違いを確認するのです。
実際、違いが出ることが多いです。
浮き指の改善方法ですが、足の指をにっぎたり開いたりするグーパー運動、
椅子に座ったまま足の指でタオルをつかんで持ち上げるタオル運動、
足の指でタオルをたぐり寄せるタオルギャザーなどが手軽な方法ですね。
足の状態や歩き方で健康状態が変わる!
姿勢が崩れ、負担のかかる歩き方は、身体に様々な不調をきたします。
逆に、姿勢が整って正しい歩き方すれば、不調を予防できます。
姿勢を整えるためには、足を整えることが重要になってくるのです。
足が整えば身体も整う!
さあ、足を整えていきましょう!!
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