ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
先日、こむら返りにお悩みの方から驚きのご報告がありました!
フットセラピーを知って足をさわるようになったら、こむら返りが激減したというのです!!
お悩みの方にとっては、こむら返りはつらいもの。少しでも解消のお役に立てて嬉しいです。
このご報告があったので、改めてこむら返りについて調べてみました。
目次
こむら返りにお悩みですか?予防にオススメは足首回しとツボ押し!
よく耳にはするのですが、そもそも「こむら返り」とは何のことでしょうか。
こむらとは「腓」と漢字で書き、ふくらはぎのことです。解剖学的には、ふくらはぎのメインの筋肉は腓腹筋(ひふくきん)といいます。
つまりこむら返りとは、ふくらはぎが収縮してけいれんした状態のことです。
なぜ、起こる?こむら返りの原因とは
50歳以上になると、ほぼ全員が一生に一度は経験するというこむら返り。就寝中、特に明け方に起こることが多いようです。その原因が気になりますね。
次に、主な原因とされるものを挙げます。
- 筋肉疲労
激しい運動や長時間の歩行などによるふくらはぎの疲れなど - ミネラル不足
筋肉の収縮を調整するミネラル(カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムなど)の不足 - 水分不足
- 冷え
冷えによって血行不良になり、ふくらはぎも硬くなる - 加齢
筋力が低下し、筋肉疲労を起こしやすい - 妊娠
- 内臓疾患、神経や筋肉の病気
糖尿病・肝硬変・腎不全・心疾患・甲状腺疾患・パーキンソン病・下肢静脈瘤・腰椎の疾患など
思い当たることはありましたか?
意外なのは内臓疾患などの病気が関係していること。1~6の項目に当てはまらない場合、7の病気によるものかも知れません。医師の診断を受け、適切な治療が必要です。
就寝中の明け方は、
- 就寝中の汗で水分とともにミネラルが体外に出てしまう
- 明け方は気温が下がり、体温が下がってふくらはぎが冷える
ということが考えられるので、こむら返りを起こしやすくなります。
また、水分をあまりとらずに身体も冷える冬は、こむら返りを起こしやすい季節といえますね。
なったらどうする?こむら返りの対処法とは
起こりやすい就寝中のこむら返り、なってしまった場合はどうしたらいいのでしょうか。
こむら返りはふくらはぎが収縮した状態なので、伸ばすこと、ストレッチが有効です。ただし、急に無理やり伸ばしてしまうと、肉離れなどのケガにつながる場合もあるので注意しましょう。
様子を見ながらふくらはぎのストレッチを行う
- 足首を曲げてみる
- かかとを押し出すようにする
- 足先を持ってすねに向けて反らせる
- 痛みが落ち着いたら軽くマッサージする
他に、次のようなやり方でも可能です
- 壁に足裏をつけて壁を押す
- タオルを足裏にひっかけ、すねに向けて反らせる

出典:ヘルスケア大学
どうやって防ぐ?こむら返りの予防法とは
就寝中のこむら返りは痛いだけでなく、睡眠の妨げにもなってしまいます。できれば起こしたくないものですね。
では、その予防法をご紹介します。
就寝前に取り入れたいこと
- 水分とミネラルを補う(ミネラルウォーターなど)
- ふくらはぎのマッサージやストレッチを行う
- ふくらはぎを冷やさない工夫(レッグウォーマーなど)
- こむら返り予防のツボの刺激(ふくらはぎにある「承山」「承筋」)
- 足首回しを行う(ふくらはぎが動き、冷えの改善にもつながるのでオススメ!)
承山(しょうざん)・・・ふくらはぎが盛り上がるすぐ手前あたり
承筋(しょうきん)・・・ふくらはぎが一番盛り上がったあたり
また、普段の生活で気をつけたいこともご紹介します。
普段の生活で取り入れたいこと
- 適度な運動で筋力をつける
- ミネラルが摂取できる物を食べる(ナッツ類・魚介類・海藻類・豆類など)
- 冷えの改善
原因にも挙げたこむら返りを起こしやすい病気もありますので、健康には十分に気を付けることが大切ですね。
頻繁にこむら返りを起こす場合は、運動や食事などの生活を見直すサインかも知れません!
この記事を書くきっかけとなったのは「フットセラピーでこむら返りが減った」というご報告ですが、もう少し補足します。
月に一度の開催をしている「季節の身体セルフケア講座」で、冬の身体に養生するためのフットセラピーをご紹介しました。講座に参加後は毎日足を気にかけ、さわるようになったらこむら返りが減ったと1ヵ月後の講座で報告してくださったのです。
こむら返りにお悩みだとは聞いていなかったため、こむら返り予防のツボはご紹介していませんでした。それでも、ふくらはぎをさわったり、足首を回したりして足からの温活が功をそうしたようですね。
つらいこむら返りにお悩みのあなたにも、この記事がお役に立てたなら幸いです。
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