寒中お見舞い申し上げます。
フィットネスセラピストの中野ゆかです。
一年で一番寒さが厳しい時季の寒の内。
2月の節分で寒が明けて立春を迎えるまで、特にしっかり寒さ対策をしたいものです。
あなたは冷え性?それとも冷え症?
「ひえしょう」には「冷え性」と「冷え症」の2つの表記があります。違いをご存じでしょうか。
明らかな原因がなく、身体が冷えやすい体質の総称。
★冷え症
貧血、低血圧、甲状腺機能低下症、膠原病などの明らかな原因を医学的に診断されたもの。
また、冷えによる症状。
冷えは血圧や体重といった数値で表すというより、個人の感覚によるものが大きいです。そのため、自分が「冷え症」だと気づいていない場合もあるようです。
「冷え症」によくみられる特徴を挙げます。
・手足が冷たい ・冷房に当たると体調が崩れる ・夏以外はカイロや電気毛布が欠かせない
・寝る時は夏でも靴下が必要 ・すぐにお腹が痛くなる ・下痢になる
当てはまる場合は甲状腺機能低下症などの病気も考えられるため、医療機関への受診をおすすめします。
西洋医学の見解では「冷え性」は病気ではありませんが、東洋医学では違います。
「病気とはいえないが、健康ともいえない状態」未病と考えます。
「冷え症」には適切な治療が必要ですし、「冷え性」は改善すべき体質なのです!
今では様々な温活法があります。私も運動や東洋医学の知恵を活かした温活などを行ってきましたが、今シーズンから新たな温活も取り入れました。
手軽に毎日でき、効果を実感しているその方法をご紹介します。
毎朝、体温を測る
コロナ禍の今、自分の体温を気になりますが、自分の平熱をご存じですか?
理想的な平熱は36.5度以上といわれています。
体温が低いと血流が悪くなり、身体の隅々まで栄養や酸素が行き渡りません。これでは熱が作られず、冷えにつながってしまいます。
毎朝、起きたらすぐに布団の中で体温を測るようにしましょう。もし低ければ、それは積極的に温活するサイン。
直接の温活とはいえないかもしれませんが、朝の検温は温活の意識づけになります。体調管理にも役立つので一石二鳥ですね。
腹巻きでお腹も腰も温める
昔から冷えには、首・足首・手首を温めると良いといわれますね。
私もタートルネックの服を着たり、レッグウォーマーやハンドウォーマーを身につけています。
裸足でタイ式ヨガのレッスンを行うので、家の中でも裸足にレッグウォーマーのことが多いです。
モコモコと着ぶくれしては動きにくいため、レッスン着はわりと薄着になりやすいです。
そこで、腹巻きをするようになりました。レッスンの時以外にも、毎日24時間ずっとしています。
その暖かさは予想以上!
お腹には重要な内臓が集まって消化・吸収などの働きをし、熱も作られています。お腹が冷えてしまうと内臓の機能が低下します。十分な熱が作られず、血流も悪くなります。
だから、お腹は冷やしてはいけないのです!
腹巻きはお腹だけではなく、腰も温めてくれる優れもの。
東洋医学では、冬は寒さに弱い腎臓と膀胱を養生する季節と考えられます。腎臓は腰の辺りに位置するので、腹巻きで腰も温めれば腎臓も温まりますね。
私が愛用している腹巻きはショーツとの一体型。腹巻きがめくれ上がったり、ズレたりすることもなく、とっても快適ですよ。
出典:ベルメゾン
しょうがの2つの温活パワーで温める
寒い時は身体を温める物が食べたくなりますね。温活食材を使った温かい鍋物などは、身体の芯から温まります。
その温活食材の代表といえば、しょうが。
しょうがには身体を温める成分が2つあります。2つの成分を使い分けることで、より効果的に温活できるのです。
では、温活パワーとなるしょうがの成分をご紹介します。
生のしょうがに含まれる辛味成分。
血液の巡りをよくする働きで、身体の中心部の熱を末端の手足に運ぶ。
★ショウガオール
加熱することでジンゲロールから変化した成分。
胃腸を刺激して活性化し、身体の中心部から熱を作り出す働きがある
ジンゲロールの働きで手足が温まります。特に手足の冷えが気になる時は、お鍋や汁物に生のしょうがをすりおろしましょう。紅茶やココアに入れたり、しょうが湯も良いですね。
ただし、身体の中心部に熱がなければ、手足に運ばれません。
また、身体全体の冷えが気になる時は、熱を作り出す必要があります。しょうがを加熱調理し、ショウガオールの働きを活用しましょう。
すぐに加熱することが難しい場合もありますね。私は加熱処理したしょうがパウダーも使っています。
あっという間に温活料理や温活ドリンクに変身。手軽でオススメですよ。
筋トレで筋肉を増やし、熱を作り出す
男性に比べて女性が冷えやすいのは、筋肉量の違いが影響しています。
身体が熱を作り出す仕組みのひとつは、運動によるものです。運動量が少ないと熱を作り出せず、冷えやすくなります。
運動は冷え解消に役立つのです。
また、筋肉が少ないと運動で作り出される熱は少なくなります。筋肉は血液を運ぶポンプの働きもあるので、筋肉が少ないと血流が悪くなり、冷えにつながります。
つまり、女性が冷えやすいのは、男性に比べて筋肉が少ないことが理由。筋肉が少ない女性が運動不足になれば、冷えても仕方のないことです。
女性こそ筋肉を増やさなくてはいけませんね。
それには、やっぱり筋トレ!
仕事柄、私は筋トレを行っています。元々、おもりなどを使わない自重でのトレーニングでしたが、本格的なウエイトイトトレーニングを始め、1年以上経ちました。
只今、積極的に筋トレ温活を実践中です。
筋トレは毎日行わなくても構いません。でも、週に2回をめざしたいですね。筋肉の7割は下半身にあるため、スクワットなどを中心に行うのがオススメです。
女性に冷えは大敵です。もうこれ以上、冷やさない!
ご紹介した毎日の手軽な3つの温活と筋トレをプラスし、冷え対策しましょう!