ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
令和になって最初に迎えた二十四節気は「立夏」、夏の気配を感じ始める頃となりました。
ここから8月上旬の「立秋」の前日までが暦の上の夏です。
目次
立夏を迎えて季節は夏へ、手のツボ押しで行う心と身体の夏養生
手軽にできる夏養生は手にあるツボ押し!
夏は明るい太陽の日差しが降り注ぎ、活動のエネルギーにあふれた季節。紫外線対策バッチリで積極的に活動したい時期ですね。
ですが、体調を崩してしまっては思うように活動できません。夏には夏の養生法で心と身体を整え、夏の暑さに負けずに過ごしましょう!
そこで、東洋医学の知恵を活かし、簡単に夏養生できるの手のツボ押しをオススメします。
なぜ、夏は手のツボ押しがオススメなのか
東洋医学の考え方の基本となる陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)では、季節ごとにいたわって養生したい臓腑(ぞうふ)があると考えられます。臓腑とは西洋医学の臓器にあたります。
夏は心臓と小腸を中心にした循環器・消化器の臓器です。臓腑でいうと心(しん)と小腸(しょうちょう)になります。
臓腑は身体の表面や手足の指とつながり、そこには気血(きけつ)というエネルギーが流れているとも考えられています。これを経絡(けいらく)といいます。
普段、私たちが口にしているツボですが、やみくもに点在するのではなく、この経絡の上にあります。
夏に養生したい心と小腸は両手の小指とつながっているため、養生に活用したいツボが手にあるという訳なのです。
夏に養生したい臓腑の心・小腸とは
さて、心と小腸はどんな臓腑なのでしょうか。
西洋医学的な観点と同じ働きもあれば、東洋医学独自の観点の働きもあります。簡単に確認していきましょう。
血(東洋医学では「けつ」といいます)を送り出すポンプの働きをもちます。くまなく血が巡れば全身に栄養素が行き渡り、血液中の老廃物も取り除くので新陳代謝を促進できます。
考える、判断する、記憶する、行動するなどの精神面的な働きも司ると考えられています。
心の働きが低下すると
新陳代謝の低下、動悸、息切れ、不整脈、不眠、不安感、焦燥感など
心は、味を感じて言葉を発する舌と関わると考えられているため、味が分からなくなったり、ろれつが回らないトラブルも出ます。
また、何もしていないのに大汗をかくこともあります。
食べた物を栄養素と不要な物に分別し、水分の調整もします。
免疫細胞の6割以上が存在すると考えられ、人体最大の免疫器官となります。
小腸の働きが低下すると
消化不良による腹痛、便秘、下痢、食欲不振など
女性のお悩みに多いのは冷え・むくみですね。夏でも冷房で身体が冷え、むくみやすいとお悩みの方がいらっしゃいます。あなたはいかがでしょうか。
血流を促す心の働きを活性化することは、冷え・むくみの解消につながります。もし、お悩みであればしっかりと養生しましょう!
夏養生に活用したいツボはコレ!
では、夏養生に活用したいツボをご紹介します。
臓腑は経絡というエネルギーの流れで身体の表面とつながっています。心の経絡が心経(しんけい)、小腸の経絡が小腸経(しょうちょうけい)です。
ご紹介するのは心経と小腸経のツボ、井穴(せいけつ)・原穴(げんけつ)という2種類になります。
心・心経のツボ
- 井穴・・・少衝(しょうしょう)
- 原穴・・・神門(しんもん)
小腸・小腸経のツボ
- 井穴・・・少沢(しょうたく)
- 原穴・・・腕骨(わんこつ)
井穴とは
手足の爪の生え際の角にあるツボです。臓腑と手足をつなぐ経絡の末端のツボで、この井穴を効果的に刺激できれば、その経絡に関係する臓腑を活性化できます。
原穴とは
関係する臓腑にトラブルがあると反応が出るとされるツボです。原穴の活用は治療にも役立ちます。
心経が手の小指から手のひら、手首を通って流れます。小腸経も手の小指ですが、手の甲から手首を通って流れます。小指の爪の生え際と手首に重要なツボがあるので、しっかりと刺激しましょう!
小指をもんだり、手首回しもオススメですよ。
夏にいたわりたい心・心経と小腸・小腸経は、精神面との関わりがとても深いです。手軽なツボ押しを心と身体の夏養生にお役立てくださいませ。
もちろん、レッスンでも夏養生を取り入れて行います♪
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