ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
レッスンでは東洋医学の知恵を活かしながら身体を整えることをお伝えしていますが、「そもそも東洋医学って何なのよ?」という疑問。それを解決するため、前回から東洋医学の基本を簡単に整理しています。
東洋医学と聞いて思い浮かべるのは何ですか?
ツボですよね。今回はそのツボについてもふれます。
東洋医学の知恵で身体を整えよう!東洋医学の基本~その2
前回のおさらい~東洋医学とは
まずは前回のおさらい、東洋医学について確認します。
東洋医学とは
中国を起源とし、今から2000年以上の歴史を持つ伝統医学
万物は対になる「陰」と「陽」に分けられ、さらに「木・火・土・金・水」の5種類の元素に分類される「陰陽五行説」に基づく
季節は五つの季節・五季に分かれ、身体の臓腑もその五季に分かれている
★木・・・春、肝・胆
★火・・・夏、心・心包・小腸・三焦
★土・・・長夏(夏の土用)、脾・胃
★金・・・秋、肺・大腸
★水・・・冬、腎・膀胱
「人間と自然界は一体である」という考え方で病気の治療や予防などを行う
この五つに分かれた臓腑が、ツボと関わってきますよ。
ツボって何?
五つに分けられた臓腑(六臓六腑)は身体の表面とつながっている考えられています。これを経絡といいます。

出典:Ballet Japon
そして、ツボ(経穴)はこの経絡の上に存在すると考えられているのです。
経絡もツボも目には見えませんが、鍼(はり)やお灸などで刺激する治療法が東洋医学では用いられます。
経絡とは
皮膚・筋肉・臓腑をつないで全身に張り巡らされている気血(エネルギー)の流れを経絡といいます。
もっとも主要なものが六臓六腑につながる「正経十二経脈」という12本です。
身体のどこかに変化が起きれば、その変化が経絡に伝わって全身に広がると考えられています。
ツボとは
経絡の上にある治療点・反応点がツボ(経穴)です。
ツボを刺激すると経絡に伝わり、気血の流れがよくなります。そして、気血の流れは経絡を伝わってその先にある臓腑に伝わり、臓腑の機能が活性化されて不調が改善されるとして治療に用いられます。
12本の正経十二経脈は、手を流れて臓腑につながるものが6本、足を流れて臓腑につながるものが6本あり、それぞれが手の指や足の指とつながっています。
春・・・肝経・足の親指 胆経・足の薬指
夏・・・心経・手の小指 小腸経・手の小指 心包経・手の中指 三焦経・手の薬指
夏の土用・・・脾経・足の親指、胃経・足の人差し指
秋・・・肺経・手の親指 大腸経・手の人差し指
冬・・・腎経・足の小指 膀胱経・足の小指
人間と自然界は一体である
東洋医学の知恵を生活の中に取り入れ、身体を整えることに活かしていきましょう!
レッスンでは手足の指を回しながらほぐすハンドセラピー・フットセラピーを行っていますが、単に手足をほぐすだけではありません。そこからつながる臓腑にも刺激を入れ、身体の内側からも整えることを目的にしているのです!
また、臓腑は五季に分かれていて、特にいたわって養生したい季節があります。それを意識した季節の身体ケアをお伝えすることで、より効果的に身体を整えることができるのです。
今後は季節ごとに養生したい経絡をお伝えしていくことにします。次回は夏の経絡・ツボをテーマにしますね♪
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