ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
私のレッスンに欠かせないもののひとつ、それは東洋医学の知恵です。
運動やセルフケアに東洋医学の知恵を取り入れ、健康づくりのお手伝いをさせていただいています。
今回は東洋医学をテーマに、簡単に確認していきます。
東洋医学の知恵で身体を整えよう!東洋医学の基本~その1
東洋医学の歴史
「中医学」や「中国伝統医学」ともいわれ、中国を起源とする東洋医学の始まりはいつ頃なのか、調べてみました。
中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」が、今から2000年以上前の紀元前に存在していたそうです。調べた中には3000年の歴史としたものもありましたが、とにかく「大昔から伝わる医学」ということでした。
日本には5世紀~6世紀ごろに朝鮮半島を経由して伝わったそうなので、日本でも1500年ほどの歴史がありますよ。
東洋医学の理論「陰陽五行説」とは
長い歴史に培われた東洋医学、そのベースには陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)という考え方があります。これは、陰陽論と五行説という2つの思想が組み合わさったものです。ともにその誕生は古代中国、紀元前の春秋戦国時代にさかのぼります。
まずは、陰陽論から簡単に確認していきましょう。
森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陰と陽の二つのカテゴリに分類する思想。
陰と陽とは互いに対立する属性を持った二つの気であり、万物の生成消滅と言った変化はこの二気によって起こるとされる。引用元:ウィキペディア
陰陽論とは、物事は対になる陰と陽に分かれるという考え方です。
例えてみると
- 陰・・・月、暗い、冷たい、裏、偶数、女性、夜
- 陽・・・太陽、明るい、熱い、表、奇数、男性、昼
そして、陰と陽のバランスは同じと考えられます。それを表すのが太極図、白が陽で黒が陰です。
次に、五行説について確認しましょう。
万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説である。
また、5種類の元素は「互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環する」という考えが根底に存在する。引用元:ウィキペディア
五行説とは、あらゆるものが5つの元素からできているという考え方です。医学養生、自然哲学、易や占いなどにも取り入れられています。
季節や人間の身体の機能(東洋医学では臓腑といいます)、心の状態も5種類に分かれます。
- 季節(五季)・・・春 夏 長夏 秋 冬
(長夏とは夏の土用のことです。梅雨明け頃から立秋までの18日間ほどで、一年で一番暑い時期とされる時期になります。) - 身体の機能(五臓)・・・肝 心 脾 肺 腎 (心包)
- 身体の機能(五腑)・・・胆 小腸 胃 大腸 膀胱 (三焦)
(東洋医学では独自の考え方により、実在しない臓器の心包と三焦を加えた六臓六腑とすることもあります。 - 心の状態・・・怒り 喜び 思い悩む 悲しみ 恐れ
季節と身体と心をそれぞれ5つの元素に当てはめてみましょう。
- 木・・・春 肝・胆 怒り
- 火・・・夏 心・小腸(心包・三焦) 喜び
- 土・・・長夏 脾・胃 思い悩む
- 金・・・秋 肺 大腸 悲しみ
- 水・・・冬 腎・膀胱 恐れ
人間は自然界の一部
陰陽五行説から言えるのは、人間は自然の一部であり、一体化しているということです。
東洋医学は自然に逆らうことなく、身体が本来もっている自然治癒力を高め、抵抗力や免疫力を引き出して治療し、病気の予防や健康維持などに役立てるものと言えます。
レッスンでは季節を意識し、季節に合わせて体調を整える東洋医学の知恵を取り入れています。具体的にはツボや経絡(けいらく)を活用していますが、詳細ついてはこちらをご覧くださいませ。
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