ごきげんよう、フィットネスセラピストの中野 ゆかです。
日本では様々な種類のヨガがありますね。それぞれ名前は違っても、ほとんどはインド発祥のヨガがベースとなっています。
私がインストラクターとしてレッスンを行っているヨガはタイ発祥の「ルーシーダットン」です。タイ式ヨガともいわれています。
インドヨガに比べて認知度が低いのが残念なところ。もっと知ってもらいたい!ということで、今回はタイ式ヨガ・ルーシーダットンをテーマにします。
タイ式ヨガ・ルーシーダットンってどんなヨガ?
2500年ほど前からタイに伝わる伝統医学の自己整体法です。
ダッ … 伸ばす、ひねる
トン … 自分
簡単に訳せば「仙人体操」となります。
瞑想や修行を行っていたルーシー・仙人達が、長時間の座禅や瞑想で歪んだ身体を矯正したり、厳しい修行で痛めた身体や凝り固まった身体を整える目的で行ったのが始まりとされています。
インド発祥のヨガは、ヨガを行うことがヒンドゥー教や仏教の瞑想・修行法でした。それに対してルーシーダットンは、修行の後で身体を整えるために自分で行う体操、由来は異なるものといえます。それでも「タイ式ヨガ」とヨガの種類のひとつとし、親しみやすくしたようです。
タイ式ヨガ・ルーシーダットンの特徴と効果は?
特徴のひとつは独特な呼吸法です。
胸にもお腹にも、上半身全体で呼吸するような深い完全呼吸です。
②息を吸い切って呼吸が止まったら、その状態のままポーズをキープする
③5秒かけて口から息を吐き切りながらポーズを解く
「息を吸いながら力を入れ、吐きながら力を抜く」という呼吸と動きの合わせ方は、インドヨガとは違います。
一般的な運動でも息を吐きながら力を入れることが多いのですが、逆になるのです。
力が一番入ったところで呼吸が止まるので、身体に圧がかかります。この時に血液・リンパの流れもいったん止まります。力を抜きながら息を吐いて再び呼吸をすることで、血液が勢い良く毛細血管の隅々まで流れ出すしくみです。
自分で簡単な加圧トレーニングを行っているイメージです。
また、他にも次のような特徴も挙げられます。
★中心となるポーズは、不動の壁を押すような関節を動かさずに筋肉を収縮させる「アイソメトリック」の動き
このような特徴によって期待できる効果としては
・代謝や免疫機能を上げる
・冷えやむくみ、痛みやコリの改善につなげ、病気になりにくい
・体調を整えるアイソメトリックの動き、身体に圧がかかる加圧トレーニングのような動き
・関節への負担やケガが少なく、短時間で鍛えたい部分を鍛えることが可能
・無理なく安全に身体を鍛える
インドヨガと比べてみると・・・
ヨガと聞いてイメージすることは何でしょうか。
「身体が硬いとできない」イメージはありませんか?
インドヨガの目的は修行なので、柔軟性を必要とする難しいポーズもありますね。アクロバットか!とつっこみたくなることもしばしばです。それでケガをしたり、あきらめたというのも耳にします。
タイ式ヨガ・ルーシーダットンは厳しい修行の後に行った整体法、高度な柔軟性は必要ありません!
インドヨガをあきらめた人も大丈夫です。
心も身体もリラックスさせるフットセラピー&タイ式ヨガ
それでは、実際のレッスンについてのご紹介です。
タイ式ヨガ・ルーシーダットンと足のセルフケア・フットセラピーを組み合わせて行っています。
タイ式ヨガ・ルーシーダットンの特徴のひとつは「SEN(セン)」や「JU(ジュ)」に刺激です。これは東洋医学の経絡(けいらく)やツボのこと。病気の予防や治療に活用するものになります。
これらを刺激しながらポーズを取ることで、身体の内側へも働きかけて体調を整えます。
前半にフットセラピーを行います。東洋医学の知恵を活かしたツボやリンパの刺激をしながら、身体を動かす準備です。
季節ごとに東洋医学の養生法もご紹介しており、特に女性のお悩みに多い冷えやむくみ解消の効果が期待できます!
タイ式ヨガ・ルーシーダットンはヨガのような修行が目的ではありません。自分で行うセルフケアの体操です。
深い呼吸で自律神経を整え、日頃のストレスから解放してあげましょう。
そして、自分でいたわってケアし、身体を整えましょう。
心も身体もリラックスさせる方法のひとつとして、タイ式ヨガ・ルーシーダットンを選んでみてはいかがでしょうか。
現在、レッスンはオンラインのみで行っています。
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